「老犬とわたし」のコミックス発売とペットロスの話
1月13日に「老犬とわたし~妹は64歳になりました~」が発売となりました。
紙、電子、話売りで出ておりますのでご都合よいもので読んでいただけたら嬉しいです。
第1話で描いたメイたんことメイたんは我が家の飼い犬で、2014年の12月に亡くなったのでもういなくなって8年経ちます。
そのうち最初の4年間ほどをペットロス状態で過ごしました。
「老犬とわたし」ではロスについてそこまで深堀りしなかったので、ここに少し書いておこうと思います。
当時から漫画家でしたので365日ほぼ在宅していて仕事をしている同じ空間にメイたんがいて、24時間ほぼ一緒でそこにいることが当たり前だったのでメイたん型の穴がぽっかり空いたような状態。
毎日朝起きるたびにいないことが寂しくて悲しかったです。
酔っ払って帰ってきていつもなら玄関で出迎えてくれるメイたんがいなくて泣いたり。
メイたんがいなくて寂しくて悲しい気持ちと、メイたんがいてくれてよかったなとか可愛かったなって気持ちがしばらくの間混在していたように思います。
メイたんがかわいい写真を見ながらメイたんの絵を描いてメイたんかわいい…って悦に入ってると気持ちが楽になったので、よく絵を描いていました。
描いてるときは寂しいとか悲しいとかいう気持ちにならなかったんですよね。
そのあたりの時期から寂しくて悲しい気持ちよりメイたんかわいかったな~っていい記憶として思い出せることが増えた気がします。
それまでは新しいペットを飼うとか全く考えられなかったんですが、そのことに関しても少しずつ前向きになってきて、「やっぱりまたどうぶつと一緒に暮らしたいなあ」って思えるようになった。
ほいでその後ご縁があってハチワレ巨猫ことミロと茶トラ鉄砲玉ことムニエルと暮らし始めました。
メイたんが亡くなって4年後のことです。
時間が解決してくれるとかよく言いますが、私の場合完全に切り替わったなって思えたのが猫を飼い始めて生きてる動物に上書きされてからで、時間が解決してくれたわけでもなくない?と思ったので、私は同じくロスを経験した人に対して「時間が解決してくれる」なんて知ったように軽々しく言えない。
苦しいなかでいろいろ試行錯誤するしかないんですよね。
メイたんが亡くなって8年経った今はメイたんがいた生活がだいぶ遠い記憶になってしまいました。
思い出しても寂しさとか悲しさは感じないけど、これはこれですこし寂しい地点に来てしまった。
今思えばですが、メイたん型の穴がぽっかり空いて寂しいとか悲しいって思えていた時期も愛しいです。
また犬と一緒に暮らせる日が来たらいいなと思いつつ。
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